勝手に暗号ムービーウォッチメン フラランド②
- この記事を初めて見る方は前の記事の暗号表とあらすじを見てから来て頂けると幸いです
- という事でフラランドのレビューを始めたいと思います
- ⚠︎このレビューはあくまで個人の意見なのであしからず
- ⚠︎このレビューはネタバレを含みます
まず予告編を見た段階から思ったのですか、明らかにはやてぶるを狙ったキャスティングだと思いました(案の定映画を見てみると実際そうでしたが)
別に良いんです、面白ければ、はやてぶるのパクりだって
例えばB'zのバッドコミュニケーションだって元ネタのリフはツェッペリンのトランプドアンダーフッドな訳です。でもあれはあれでかっこいい曲じゃないですか
別にパクりだってそこに再解釈をして、自分流のアレンジされしてくれれば
そしてこのフラランドを見た感想はどうだったかと言うと
結論:はやてぶるで上手くいったからって題材に対するアプローチが雑だとこんなスカスカで空っぽになるんだ
じゃあ何故スカスカで空っぽかという原因を挙げたいと思います
その1:フラランドって付いてるタイトルの映画の割りにフラダンスがクライマックス以外ほとんど出てこない
どうゆうことかと言うとこの映画、練習、大会のフラダンスシーンをほとんど見せないのです。
その最たる例が、ジュリア・ロバーツ演じる阿久津真矢の指導です
この阿久津先生何かを具体的に教える描写があまり無いのです
何をやってるかと言えば、生徒の中村玉緒演じる福田彩乃に指導を押し付けてるだけで、やっと教えたかと思えば笑顔がダメだとか、情熱がないとか精神論がメインなんですこの人
なので福田彩乃がメインで練習を仕切ってるようにしか見えないのです
てゆうかこのダメ生徒達それ以前のマインドの問題だけどな
とにかくその程度で辞めるんじゃねえ
💢
練習中にどうでもいい事喋んじゃねぇ
💢
厳しい練習とかあらすじに書いてあるけどさほど厳しくないし、むしろ普通だし💢
あの程度の練習でクレーム来るとかモンスターペアレント同然ですよ
実際、僕も高校生の時に母校のフラダンス部の練習を見た事あるのですが、あんな甘ったれたヌルい練習じゃなかったですよ
当たり前ですが顧問は付きっきりで指導してるし
罵声は当たり前のように飛んでるし、リズムが合わなかっただけで名指しで体育館に響き渡る大きな声で怒鳴られてましたよ
とにかく題材に対するアプローチがかなり不誠実だと思いました。
なので地区大会、全国大会を勝ち上がって日本代表に決定した瞬間、もっと言えば全米を制覇したシーンでさえもさほど興奮も感動もありませんでした。
何故ならフラダンスそのものに踏み込んで無いから
その2:ストーリーのスカスカ部分を占める話の本筋とは関係ないサブエピソードと表層的なはやてぶる要素
この映画のおそらく見どころ内の一つなんですかねぇ〜「異性愛要素」
まぁこれも第2のはやてぶるを狙った演出なのかもしれませんが、一切ストーリーに絡んで来ない
てゆうか、フラダンスと関係ねぇ--o(`ω´ )o
特に中村玉緒演じる福田彩乃に片思いする同級生のエピソードあれ入ります?
あの同級生の人も明らかにステレオタイプ化されたガリ勉キャラでしたねぇ〜 ていうかあの眼鏡2009年でも売ってないだろ(まぁ関係ないけど)
でもこれもこの映画のどこか薄っぺらい感じにちゃんと繋がってるんです
そしてこの映画1番のノイズ中のノイズ
エマ・ストーン演じる岡ひろみと千葉真一演じる瀧くんとのはやてぶるごっこ
これは本当に見てて苦痛でした。サッカー部辞める辞めないとかお前のくだらない悩み事とか要らねえから
(決して千葉真一さんが悪い訳ではないです)
何度も言いますが話と関係ないから
もう一つ関係ないエピソードと言えば
クイーン・ラティファ演じるベル・ウィリアムズの取って付けたような苦労人エピソード
これも実際にどう苦労してるのかの具体的な描写は無く、説明だけで済まされるので、
ただ主要キャラのエピソードを引き立てる為だけの設定のように見えます
そもそもクイーン・ラティファさん自体が主要キャラを引き立たせる為だけにいる存在なんです
これは合コンで最低なセッティングする人と一緒の心理です
クイーン・ラティファさんは本当に可哀想だし、損しかしてないと思います。
その3:記号もしくは背景と化した主要キャラ以外の人々
岡ひろみのお父さん演じるヴィン・ディーゼルが第1被害者でしたねまずは
この人も急に出たと思ったら居なくなって出番終了かと思いきや、クライマックスにまたちょっと出てきて
会話の内容も天国のお母さんもきっと見守ってくれてるよ的な(この天国のお母さんも記号)
遺影だけで出演させるとか、不謹慎極まりないぞ💢
また取って付けたような親子愛エピソード
これだとただの父親役のエキストラですよ
そして主要キャラであるはずの1人山崎静代演じるゆいP
残念ながらこの人も第2被害者となってしまいました(T . T)
この人は元々ヒップホップダンスが得意でフラダンス部の中で1番才能があるという設定なのですが
それもただ入れただけのエピソードで
それがどう生かされるかという描写は最初のダンスシーンだけでした
あとエンドロールを見て気づいた事がありました
アリアナ・グランデ出てたんだ…
初耳…
それだけアリアナ・グランデも記号と化してました残念
"この映画の唯一良かった点"
最後の全米選手権のフラダンスシーンは良かったです
エマ・ストーンをはじめ、フラダンス部を演じた彼女達は題材に対して真剣なのは伝わりました
多分、本家に似せようと必死に特訓を重ねたのだと思います
彼女達の頑張りが唯一の救いだったと思います
それだけに最初の方からフラダンスそのものに踏み込んでないこの映画の罪は重いです
長くなりそうなのでそろそろまとめに入りたいと思いますが
今年暫定ワーストです
こんなの見るくらいなら、はやてぶるを見る方がお勧めです